こざくらだより
第五回「あ・さ・く・さ
 

浅草の雷門が日本の代表的な観光地として良くTVその他に登場する。今や海外でも有名だ。
雷門の正式名称は「風雷神門」で今から千年以上前の942年に創建された浅草寺の総門である。創建後、度重なる焼失を経て現在の雷門になった。因みに今の雷門は1960年にパナソニックの松下幸之助氏が寄進された建物だ。浅草寺本堂より有名になってしまったのはあの大きな奇抜な提灯にあるのかも知れない。
 
浅草の象徴として雷門=浅草寺そして三社様は異論がないが、更に語呂合わせで以下に紹介したい。
「あ・さ・く・さ」‘あ’は「遊び」‘さ’は「散歩」
遊びと散歩の街。観音様を参拝し、仲見世を歩き、六区そして隅田川、水があると言うのは心が和む。表の喧騒とは逆に観音裏は花柳界の面影が残る静寂な街。しかし最近はマンションやホテルの高層ビルや宿屋が乱立し、街並みを変えているのは残念だ。
河童橋の道具街を散歩しても面白い。エンターテイメントとして六区に東洋演芸ホール、ロック座そして奥山に木馬館しかないのは寂しい。目新しいのは貸衣裳の着物を着て人力車に乗るぐらいか。

修学旅行の学生や外国人観光客だけでなく日本のお客様、特に若い人たちが楽しめる街づくりが肝要だ。
「あ・さ・く・さ」‘く’は「食う」‘さ’は「酒」
かっては浅草寺や多くの寺も一役買い、食べ物商売も栄えた。天ぷら、そば、すき焼き,寿司、どじょう、うなぎ、洋食、お好み焼き、雷おこし、人形焼き、どら焼き、ぜんざい、せんべい、かりんとう等多彩だ。100年以上超す老舗も多い。
最後の‘さ’は「酒」 夜の浅草もかっては大繁盛していたが、今や夕方のなると仲見世辺りは店が閉まり、周辺の店も活気はなく僅かにホッピー横丁が賑わっている。
浅草は「あ・さ・く・さ」が上手く絡み合って浅草寺を中核とし、時代を先取りする街として大いに活況を呈して来たが、この‘あ’=遊びと‘さ’=酒の夜の浅草がバスに乗り遅れて昔のような魅力ある街でなくなってしまった。
1,400年に亘り、多くの人たちの信仰心に支えながら、年間3,000万人とも言われる方々が来られる浅草だが、我々の子供時代の賑いは昼も夜もこんなものではなかった気がする。
雷門も良いが、賑わっている仲見世や六区その他新たなモノやコトが浅草の象徴となって欲しいものだ。
 
 
 
            
 
 




2023.01.16.小桜店主
 

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